歯周病治療コラム

あなたの歯周病治療、担当歯科衛生士さんがしてくれていますか?

 歯周病治療の病院を探す時、歯科医師の情報は調べても歯科衛生士さんの情報は確認していない方が多いのではないでしょうか?歯周病治療のほとんどの役割を担っているのが歯科衛生士さんって知っていますか??

 外科的な治療が必要な場合には、歯科医師が治療を行いますが、歯周病の進行具合の診断、ブラッシング指導、歯石除去、定期的口腔内のメンテナンスは歯科衛生士さんが行っています。そのため、歯周病治療の歯医者さん選びでは“歯科衛生士さんの質”がとても重要となります。

 歯科衛生士さんがいる歯医者さんは多くあります。その中から選ぶ時のポイントは、“担当の歯科衛生士さんがいるか”ということです。多くの歯医者さんでは、毎回違う歯科衛生士さんが歯石除去などの治療をおこなっています。私もいくつかの歯医者さんへ通ったことがありますが、担当の歯科衛生士さんがいる歯科医院は、1か所だけでした。

 そこで、歯科衛生士さんが担当制の歯医者さんがどれぐらいあるのか調べてみました!歯科衛生士さんを担当制にしている歯医者さんの割合を出したものはありませんでした。しかし、インターネットで色々な歯医者さんを調べてみる限り、歯科衛生士さんが担当制の歯医者さんは全体の1~2割程度しかありませんでした。

歯科衛生士さんが担当制がいいのはなぜ?

 歯科衛生士さんが担当制の歯医者さんの数が少ないのにそちらの方がいいというのはなぜ?って疑問に思いますよね?担当が決まってる場合と決まっていない場合を比較してみたいと思います。

担当歯科衛生士が決まっていない場合

 歯科衛生士さんは、治療や指導のたびに「衛生士実地記録」を書かなければなりません。これは、法律で記載が決められた文章になります。患者さんが来院するとその日、出勤している歯科衛生士さんが前回の記録を短時間で確認し治療や指導にあたります。記録を参考にその日の治療を行うので、細かな変化に気付かなかったり、一貫した治療や指導が受けれなかったりということがあります。また、通院の度に歯科衛生士さんが変わるのとなかなか親しくれず、不安なことを伝えたり、分からないことを聞いてみたりというのが気軽にすることができません。私が人見知りというのもあるのかもしれませんが…。

担当歯科衛生士が決まっている場合

  1.  「衛生士実地記録」を書かなければならないのは一緒ですが、歯周病診断~治療~メンテナンスまでを担当歯科衛生士が行うので、患者さんの状態がしっかりと時系列で把握することができます。患者さんの状態をしっかりと把握できているので、きちんと治療経過や変化について説明することができるのです。しっかりとした説明を聞くことで、私たちは歯周病やその治療について知ることができ治療をしっかり受けよう!定期的にメンテナンスに行こう!という気持ちになるのです。こういうことをデンタルIQが向上した!と言うそうです。
  2.  また、毎回同じ歯科衛生士さんが治療や指導をしてくれるので、分からないことや心配なことが聞きやすい。というのもとても大切です。

 担当の歯科衛生士さんって、担当の美容師さんと同じ感じですよ!担当の美容師さんに、気軽にしたい髪形を言ったり、髪の悩みの相談をしたりしてませんか?担当の美容師さんも、髪質の変化に気付いたり、似合う髪形を提案してくれたりするので、私はそんな感じか!って思ってます。

 私は、不定休の仕事をしているので決まった曜日に休みをとることができません。担当の歯科衛生士さんの出勤日と予定がなかなか合わなかったということもありましたが、私は担当の歯科衛生さんがいる歯医者さんを選んでよかったと思っています。歯周病治療をしっかりとしてくれる担当歯科衛生士さんがいるととても心強いですよね。

 歯周病治療に大切なのは、予防、診断、治療、定期的なメンテナスです。歯周病治療の大半を担うのは歯科衛生士さんです。毎回違う歯科衛生士さんよりも担当歯科衛生士さんの方が安心して治療を受けることができ、メリットも多いので歯科医院選びのポイントの1つにしてみてはいかがでしょうか。